薬害教育の特別授業@直江津中学校*加筆あり


昨年度に引き続き

11月16日(水)、直江津中学校の2年生向けに薬害教育の授業をしてきました。直江津中学校では昨年度も授業をさせていただいており、2年続けての実施となります。

直江津中学校では、1年生は同和問題を、2年生はこの薬害の授業を、3年生は性的マイノリティの人権の問題を取り上げ、3年間の積み重ねで人権に対する理解を深められるようにカリキュラムを組んでいるとのことでした。

今回一緒に行ってくださったのは、全国原告団代表の浅倉美津子さんと、先週春日中学校でお話をしてくれた網中早知子さんのお二人です。

授業の流れ

授業の冒頭に、担当の斎藤先生から、薬害についてのお話がありました。身近な問題として捉えられるように工夫されたお話で感心しました。今回の授業の前にも、薬害について事前学習をして下さっていたようです。

その後、私から薬害肝炎事件の内容について説明しました。

浅倉美津子さんのお話

授業のメインは、浅倉さんのお話です。

浅倉さんは、二男を出産する際に大量出血となり輸血を受けたこと、胎児の首に二重にへその緒が絡まっていたこともあり「本当い怖い出産だった」と助産師さんに言われたこと、劇症肝炎となって入院を余儀なくされたこと、入院中は身体が重くて起き上がることもできず赤ちゃんを抱っこすることもミルクをあげることもできなかったこと、演劇人として活躍する夫を支えたいと思っていたが肝炎になってしまった自分にはそれができなかったこと、そんな夫と離婚することになったこと、血液製剤を投与されたことは15年間知らされなかったこと、15年間自分を責め続けていたがカルテの開示請求をして血液製剤が投与されていたことを知り肩の荷が下りた思いがしたことなどを語りました。

また、当初匿名で提訴して裁判をたたかっていたが東京地裁判決の前に実名を公表することを決意したこと、東京地裁判決では製剤の種類や投与の時期によって法的責任の有無の判断が分かれたこと、そのような線引きは許さず「全員一律救済」を掲げてたたかったこと、銀座のど真ん中でビラを配り署名への協力を呼びかけたこと、多くのメディアがそれを取り上げ社会に問題を投げかけてくれたこと、そうしたことも力になって国と基本合意(和解)ができたこと等についてお話されました。

さらに、新潟でも平井さんという被害者が実名を公表したたかってくれたこと、平井さんは肝硬変・肝がんとなり亡くなったこと、その後平井さんの妻も別の病気で亡くなったこと、薬害がなければ妻の病気にも早く気付くことができ亡くならずに済んだのではないかと思われることなどもお話されました。

そして、薬害肝炎原告団の事務所を借りようとした際、同じビルに入っている歯科医院からビルのオーナーにクレームが入るなど、差別や偏見が未だに残されていること。いまだ救済されない被害者がおりカルテの調査を求めるなど被害救済の活動を続けていること、薬害の悲劇を繰り返さないために再発を防止するための取り組みを行っていることなどの説明がありました。

生徒さん達は、頷いたり涙ぐんだりしながら、真剣な表情で聞き入っていました。

*11月21日付加筆

『上越タイムス』の11月21日付に記事が掲載されました。ありがとうございます!

オファーをお待ちしております

薬害肝炎原告団・弁護団では、薬害事件の悲劇を繰り返さないために、この薬害教育に取り組んでいます。

これまでに授業を実施した学校の生徒さんや先生方からは、「薬害は思っていたより身近な問題なのだと気づいた」、「薬や薬害についてもっと学びたい」、「被害体験を直接聞けたのはよかった。高等部の生徒にも聞かせたい」などの感想が数多く寄せられています。

全校生向け、学年単位、クラス単位など、どのような形式でも対応可能です。
興味をお持ちの学校関係者がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。

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