薬害教育の特別授業@春日中学校


3年ぶり6度目

11月8日(火)、春日中学校の3年生(188人)を対象に、薬害教育の特別授業をしてきました。

春日中学校は私の母校で、当事務所から徒歩数分のところにある「最寄り」の中学校です。2015年度に授業をさせていただいて以降、毎年授業の機会をいただいていましたが、ここ2年は新型コロナの影響で授業ができませんでした。今回は3年ぶりの授業となりました。

被害者の方と一緒に

いつものように、被害者の方と一緒に学校にお邪魔しました。

授業全体の流れは、↓このような形です。

最初は導入的な話を私がしました。こちらからいろいろ問いかけをするたびに、大きな声で答えを言ってくれる子たちがいて、とても話しやすかったです。

網中さんのお話

今回は、千葉在住の網中早知子さんがお話をしてくれました。網中さんは、第2子を出産するときに大量出血があり、フィブリノゲン製剤を投与されました。

これが原因でC型肝炎にり患しましたが、そのことを知ったのは、それから20年以上経ってからでした。産院の医師から直接電話があり、フィブリノゲン製剤を投与されたこと、フィブリノゲン製剤にはC型肝炎の感染リスクがあったことを知らされました。

そのことを知って最初に思ったのは家族が感染していないかということ。子ども達に検査するよう伝え、陰性であるとわかったときには本当にほっとしたと言います。

網中さんは、その後、C型肝炎の治療(インターフェロン療法)を受けます。強烈な吐き気等の副作用とたたかいながら、なんとか治療をやりとげ、ウイルスは検出されなくなりました。しかし、肝がんになるリスクがまだ残っているため、いまでも半年に1度通院して検査を受けています。

網中さんは、肝炎の治療を終えた1年後に、別の病気で外科手術を受けました。この際、絶対に湯船には入らないように言われたり、他の患者とは別のトイレを使用するように言われたりしました。C型肝炎は日常生活で感染することはないうえ、すでにウイルスは検出されない状態になっていたので、明らかに不必要な「感染予防措置」でした。正しい知識があるはずの医療機関におけるこうした差別的取り扱いは、いまだに残っています。

網中さんは最後に、「薬の製造や承認というとすごく遠い話のように感じるかも知れませんが、薬はみなさんの身近にあります。その薬には、いい面だけではなく、危険な面もあることを知ってほしいと思います。今日の話をきっかけに、薬を使う前に一歩立ち止まって考えることをしてもらえればうれしいです。」と訴えました。

オファーをお待ちしております

薬害肝炎原告団・弁護団では、薬害事件の悲劇を繰り返さないために、この薬害教育に取り組んでいます。

これまでに授業を実施した学校の生徒さんや先生方からは、「薬害は思っていたより身近な問題なのだと気づいた」、「薬や薬害についてもっと学びたい」、「被害体験を直接聞けたのはよかった。高等部の生徒にも聞かせたい」などの感想が数多く寄せられています。

全校生向け、学年単位、クラス単位など、どのような形式でも対応可能です。
興味をお持ちの学校関係者がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。

【新潟県内の方】
→当事務所宛 TEL 025-522-5781 FAX 025-522-5782

【県外の方】
→薬害肝炎東京弁護団宛
TEL 03-6384-1823 FAX 03-6384-1824