詐欺にご注意


1 上越と五泉で前兆電話が相次ぐ

新聞報道によると、上越市と五泉市で、オレオレ詐欺の前兆電話が増えているようです。

上越警察署管内では、今月3日、4日の2日間で、7件の相談が同署に寄せられ、そのうち3件は家族に旧直江津高校の卒業生がいたとのことです。
「旦那がいる女性を妊娠させてしまった。弁護士費用として100万円振り込んでほしい」等と要求されるケースもあったようです。

また、五泉警察所管内では、3日夜に、「喉が痛い。病院はどこがいいか」「携帯電話を壊した」等の電話が相次いでかかってきているとのこと。

幸いいずれのケースでも被害は出ていないということですが、引き続き警戒しましょう。

新潟日報の記事          上越タウンジャーナルの記事

2 その他にも

そろそろ市町村から、「臨時福祉給付金」「子育て世帯臨時特例給付金」の申請手続用の文書が
お手元に届く時期です。
厚労省や市町村を騙って電話をかけてきて、これらの給付金を支払うにあたり「事前に手数料を振り込んで欲しい」等と言って入金させる特殊詐欺が発生しています。

また、東京オリンピックの開催決定をうけて、「値上がり確実」などと不動産や未公開株への投資を呼びかけたり、「入場券が取得できる」等と偽って現金をだまし取る手口も増えています。

3 被害に遭わないために

オレオレ詐欺の対策として、以下のようなことが有効であると指摘されています。

・家族内で合言葉を決めておく
・ナンバーディスプレイにして、知らない番号からの電話には出ない
・『携帯電話の番号が変わった』という場合には、以前の電話番号に確認の電話を入れる
・「レターパックで現金を送って欲しい」、「友人や同僚が現金を受け取りに行くから渡して欲しい」等の要求があったら警察に連絡する

犯人グループは、独自に入手・作成した「高齢者」「高齢者(戸建て)データ」「大手企業退職者」「リタイア層女性データ」「未公開株購入者」「先物取引経験者」等の名簿をもとに電話をかけています。特に高齢者や投資経験のある方は、「自分もねらわれているのだ」という意識をもっておいた方がよいでしょう。

また、被害にあっているのは詐欺の手口を知らない方ではなく、むしろ事前にある程度の知識をもっていて「自分は騙されない」と思っていた方の方が多いと言われています。身内のトラブルを告げられたり、緊急の対応を求められたりして、冷静な判断ができなくなって被害にあっています。だます方はどんどん手口が巧妙化してきていますので、「自分も騙されるかも知れない」という警戒心をもっておくことが必要です。