薬害教育の特別授業@妙高高原中学校


1年ぶりの

11月29日(月)、妙高高原中学校の全校生徒(80人)を対象に、薬害についての特別授業をしてきました。

既に雪が積もっていました

妙高高原中学校には、昨年11月25日にいじめ予防授業でおじゃましています。そのときも全校生徒向けの授業だったので、2年生・3年生の生徒さんたちとは、ちょうど1年ぶりの「再会」となりました。

授業の流れ

全体の流れは以下の通りです。

今回お話してくださったのは、東京原告団の代表でもある及川綾子さん。出産時の大量出血でフィブリノゲン製剤を投与されたこと、強烈な副作用に苦しめられながら7度にわたるインターフェロン治療を受け闘病生活は28年間にも及んだこと、ウイルスが陰性化した現在でも肝がんのリスクは残っていること、原告としていま取り組んでいること、感染症に対する差別や偏見について等、涙ながらに訴えました。

底冷えのする体育館でじっと座っているだけでも大変な状況でしたが、生徒さんたちはみなさん真剣な表情で及川さんのお話に聞き入っていました。終了後に、各学年から一人ずつ授業の感想を話してくれました。薬によって「人生を狂わされてしまった」という及川さんのお話を正面から受け止め、自分なりの言葉で思いや決意を語る生徒さんたちを見て、胸が熱くなりました。

当日は快晴。グラウンド越しに妙高山がくっきり見えました

授業後の取材と懇談

授業が終わった後、取材に来てくださっていた新潟日報の記者の方からいろいろと質問がありました。授業のことだけではなく、原告団として、薬害の再発を防止するための活動、肝炎患者が安心して医療を受けられるように医療体制を充実・整備するための活動、被害者を救済する活動に取り組んでいることなどもお話しました。

校長先生も、最初から最後まで授業に参加して下さいました。その校長先生が、及川さんのお話を聞いて「想像を絶する困難」と表現されたことが印象に残りました。また、薬害肝炎について、「一時期はテレビなどでも盛んに報道されていましたが、その後ほとんど見聞きすることがなくなって、それでも今日のお話を伺ってまだ終わっていないんだということがよくわかりました」とおっしゃってくださいました。

報道

新潟日報の12月15日付朝刊19面に掲載されました。ありがとうございます!

オファーをお待ちしています

薬害肝炎原告団・弁護団では、薬害の悲劇を繰り返さないために、この薬害教育に取り組んでいます。

これまでに授業を実施した学校の生徒さんや先生方からは、「薬害は思っていたより身近な問題なのだと気づいた」、「薬や薬害についてもっと学びたい」、「被害体験を直接聞けたのはよかった。高等部の生徒にも聞かせたい」などの感想が数多く寄せられています。

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全校生向け、学年単位、クラス単位など、どのような形式でも対応可能です。
興味をお持ちの学校関係者がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。

【新潟県内の方】
→当事務所宛 TEL 025-522-5781 FAX 025-522-5782

【県外の方】
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