薬害教育の特別授業@高田高校安塚分校*追記あり


「命を守る教室」

9月1日(木)、新潟県立高田高校安塚分校の2年生、3年生を対象に、薬害教育の特別授業をしてきました。

安塚分校では、毎年、人権教育の一環で、外部講師を招き「命を守る教室」と銘打った講演会を開催しているそうです。今回その枠で、薬害の授業をさせていただいた形です。

安塚分校には、7年前に主権者教育の特別授業でお邪魔させてもらったことがありましたが、そのとき以来の訪問となりました。

荒井さんのお話

これまでの授業と同様に、まず私から薬害肝炎事件について説明したうえで、被害者である原告の方から体験をお話いただきました。今回お話下さったのは、荒井昌子さんです。

50年前に双子を出産した際、子宮が収縮せず、4000mlもの出血となったこと。大量の輸血と止血剤投与でも血が止まらず子宮摘出手術を受けたこと。1カ月検診で肝炎が発覚し、子ども達を乳児院に預けて3か月間の入院を余儀なくされたこと。子ども達を乳児院から引き取れたのは7カ月後になってからであったこと。病院で配慮に欠ける差別的な対応をされ傷ついたこと。治療によりウイルスが検出されなくなったものの今でも癌のリスクがあると言われていること、等々。

生徒さん達は、時折驚きの表情を浮かべたりしながら、真剣に聞き入っていました。

今回の授業時間はいつもの倍近い90分もあったので、薬害を繰り返さないためにどういうことが必要なのかという点や、身近にある市販薬でも稀に重い副作用がでることがあること等を、詳しくお話することができました。

授業後のインタビューも充実

県内で、高校生向けに薬害教育の特別授業をするのは初めてということもあり、NHK、新潟日報、上越タイムス、東頸新聞の記者さんたちが取材に来てくださいました。

授業終了後、荒井さんと一緒にインタビュー取材を受けました。みなさん薬害について詳しい話を聞くのは初めてだったようで、いろいろ熱心に質問してくださり、授業に負けないくらい充実したやりとりをすることができました。

また、同席されていた教頭先生が「どういうきっかけ、どういう思いで、こういう(語り部の)活動をはじめられたのですか」という質問をして下さったので、私たちが「子ども達を薬害の被害者にも加害者にもしないために」活動していること、その思いを語ることができ、有難かったです。

報道

今日お昼のNHK県内ニュースで放映されました(しばらく見られると思うので、NHK NEWS WEBのリンクをはっておきます)。

 

 

*9月3日付追記

上越タイムスの本日付朝刊に記事が掲載されました(タイムスLiteのリンクをはっておきます)。

*9月10日付追記

新潟日報の本日付朝刊に記事が掲載されました。

*9月15日付追記

東頸新聞の本日付に記事が掲載されました。

学校のお便りでも授業の様子が紹介されていました。ありがとうございます。