来年度はこれまで以上に「学校へ行こう」と思っています(主権者教育)。


うれしいお知らせ

先日、主権者教育の授業をさせてもらった学校に、「将来弁護士になりたい」という生徒さんがいました。「いろいろ質問したい」ということだったので、先生と一緒に事務所に来てもらい、お話しました。

一昨日、その生徒さんから、志望していた国立大学の法学部に合格したことを知らせるハガキが届きました。私自身はほんとに一時しかかかわっていませんし、合格の助けにはまったくなっていない訳ですが、大変うれしく、また幸せな気持ちになりました。

ハガキの文章は、「田中先生からの貴重なお話を糧に、日々学業に励んでいきます。」という力強い決意表明で結ばれていました。目標に向かって邁進する姿を思い浮かべ、背筋が伸びる思いがしました。

選挙や政治について説明するのではなく

これまで、いくつかの高校で主権者教育の授業を担当する機会に恵まれました。

主権者教育というと、選挙のことや政治のことについて説明するような授業をイメージする方が多いかもしれません。

しかし、私自身は選挙のことや政治のことそれ自体についてはほとんどお話をしていません(もちろん学校側からご要望があればしますが)。主権者教育の目的は、選挙や政治についての知識を得ることにあるのではないと思っているからです。

主権者としての意識を養うきっかけに

私は、主権者としての意識を養っていってもらうことが主権者教育の目的だと捉えており、そのためのきっかけが与えられるような授業にしたいと考えています。

この「きっかけ」となるのは、社会や世界の出来事は自分自身の日々の生活と深くつながっているということへの「気づき」です。自分だけが抱えている、ごくごく個人的な問題に過ぎないと思えることでも、実はその背後には社会の構造的な問題や歪みがあることが多いこと。逆に、社会で起こる様々な問題は自分とまったく無関係ではなく、直接・間接につながっているということ。こうしたことへの「気づき」が得られるような授業を目指しています。

そのためには、テーマや素材の選択が決定的に重要です。こちらが「重要だと思うこと」「伝えたいこと」「考えて欲しいこと」といった視点で選んでしまってはダメで、生徒さん達が興味や関心を持ちやすいテーマや素材を選ぶ必要があります。興味や関心を持ちやすいテーマは生徒さんの学年や将来の進路によっても変わってくるので、担当の先生とも相談しながら決めることになります。

つい先日、県内の高校の先生から授業のオファーをいただきました。そのメールには「ブログでこれまでの授業内容を拝見し、生徒の興味を引きつけるための工夫が随所に散りばめられていると感じたので、ぜひお願いしたい」と記載されていました。私なりに工夫しているポイントを評価して下さっているのがわかり、うれしかったです。

お気軽にお問合せください

先月の誕生日に家族から「どんな1年にしたいですか?」と聞かれた際、「今年は学校にたくさん行きたいです」という答えが出てきました。あまり明確に意識していた訳ではなかったので、自分で話しながら、「へ~、そうなんだぁ」と思いました笑。

特に主権者教育に力を入れていきたいと思っています。主権者教育に関するこれまでの授業やコラムは、こちらからご覧いただくことができます。模擬選挙、特別授業、講演、クラス単位、学年単位、学校全体等々、ご要望に応じて、形式も対象もいかようにでも対応します。

もし興味を持たれた学校関係者の方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問合せ・お申込みください。