薬害教育の特別授業@城北中学校


昨年に続いて

3月9日(金)、上越市立城北中学校で、1年生(130人)向けに、薬害教育の特別授業をしてきました。

城北中学校は、人権教育にも力を入れており、「薬害被害者に対する差別・偏見について学ぶことを通じて、人権に対する理解を深めたい」ということで、昨年に続いてオファーをいただきました。
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授業の流れ

授業全体は、これまでと同様に以下の様な流れで進めましたが、被害者に対する差別や偏見の問題を1つの焦点にしてお話しました。

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授業では、生徒のみなさんにいろいろ問いかけをしながら進めるようにしていますが、今回の授業では、質問を投げかけると、必ず複数のリアクションがあり、私自身も楽しみながらお話することができました。

被害者の方のお話

授業のメインは、やはり被害者の方のお話です。

第二子の出産時に大量の出血がありフィブリノゲン製剤を投与されたこと、1ヶ月検診のときに肝炎がわかり緊急入院したこと、生後1ヶ月の赤ちゃんに授乳できなかったこと、高熱・脱毛・体重減少などの激しい副作用に耐えながら複数回治療を受けたこと、ウイルスが検出されなくなったいまでも肝癌のリスクがあること、などを涙ながらにお話されていました。

生徒さんも、先生方も、真剣な表情で話に聞き入っていました。
特に、若い男性教師が目を潤ませていたのが印象的でした。
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オファーをお待ちしています

昨年に続いてオファーをしてくださった先生からは、「生徒はもちろん、保護者の方にも聞いてもらいたいお話ですね。そういう機会が設定できたらと思います。」と言っていただきました。

薬害事件は繰り返され続けており、社会や保健体育でも「薬害」の単元が設定されています。中学校3年生向けの副教材が作成・配布されていますが、専門的な内容が含まれていることもあり、実際に授業で取り上げるのは難しい面もあると聞いています。
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私たち、薬害肝炎原告団・弁護団では、弁護士と被害者が2人1組で授業を行っています。
当事者の話を直接聞くことができるのは、ほんとに貴重な経験になると思います。
これまでに授業を実施した学校の生徒さんや先生方からは、「薬害は思っていたよりも身近な問題のだと気付いた」「薬や薬害についてもっと学びたい」「被害体験を直接聞けたのがよかった」などの感想が寄せられています。

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全校生向け、学年単位、クラス単位など、どのような形式でも対応可能です。
興味をお持ちの学校関係者がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。

【新潟県内の方】
→当事務所宛 TEL 025-522-5781 FAX 025-522-5782

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