1 30回目の憲法カフェ
11月30日、南魚沼市で開催された憲法カフェにおじゃましてきました。
高速道路を降りたところで、この景色に迎えられました。
スマホ写真では伝わらないかも知れませんが、青空に映える雪山に神々しさすら感じました。
会場を提供してくださったのは、「兼続庵」というおそば屋さん。
雄大な自然にマッチした佇まいで、とても素敵なお店でした。
主催は、新日本婦人の会の南魚沼支部のみなさん。
約20人の方が参加してくれました。
2 自民党の憲法改正草案を学ぶ
「憲法カフェ」の原点
今回のテーマは、自民党の憲法改正草案を学ぶというもの。
私が「憲法カフェ」をはじめたのは、2014年の7月からなので、必然的に、集団的自衛権や、安保法制を対象にしたものが多かったですが、もともと「憲法カフェ」がはじめられたのは、2012年に公表された自民党の憲法改正草案の内容があまりにもトンデモなかったから、なのです。
つまり、30回目にして、「憲法カフェ」の原点に戻ったということになります。
ということで、張り切って配付資料をそろえました。
配布資料をばっちり準備
・日本国憲法の条文が記載されたクリアファイル(日弁連作成)
・自民党憲法改正草案・条文対照表(自民党作成)
・パワーポイントをプリントアウトしたもの
・「まぜるともっと危険」のフライヤー(あすわか作成)
・「とりあえず知っておきたいイマドキの改憲のはなし」のリーフ(あすわか作成)
・「憲法が変わっちゃったらどうなるの?~自民党案シミュレーション」のリーフ(あすわか作成)
・「2分でわかる!集団的自衛権ほぼAtoZ」のリーフ(あすわか作成)
・「集団的自衛権。それは外国のために戦争をすること。」のリーフ(日弁連作成)
これらの資料を金曜日に自宅に持ち帰り、土日の間に人数分クリアファイルに挟み込んで、準備万端!
配付資料は大切に保管!?
で、月曜日、午前中の調停を終えて、会場に向かう前にスマホを見ると、「配付資料お家にあるよ~」というメッセージが。。。
そうなんです。
せっかく用意していたのに、当日持って行くのを忘れるという大失態。
このため、「配付資料は私の自宅で大切に保管してあるので、後日送付します」と言って笑いをとり、パワーポイントを使ってお話してきました。
3 日本国憲法の基本原則との対比で
基本的人権の尊重、国民主権、平和主義、立憲主義
自民党の憲法改正草案は、ほとんどすべての条項を書き換えるものなので、1つ1つの条項を丁寧に追っていたのでは、1日あっても足りません。
そこで、いくつかのポイントをピックアップしてお話することになる訳ですが、今回は、憲法改正草案との対比で、日本国憲法の価値を知ってもらえたらよいと考えました。
このため、基本的人権の尊重、国民主権、平和主義、立憲主義など、重要な原則のそれぞれについて、以下のような手順でお話することにしました。
- 日本国憲法の基本原則と、それに関わる条文を紹介する
- その規定の趣旨や背景を、大日本帝国憲法の規定と比較しながら説明する
- 対応する条文が、自民党の憲法改正草案ではどのようになっているかを確認する
緊急事態条項
最初に改正される可能性がもっとも高い緊急事態条項については、あえて別枠で。
定義や条文など、基本的な事項を説明したあと、必要性や弊害についてお話しました。
私たちにできること
最後は、「私たちにできること」について、いつもより時間を長めにとってお話しして締めくくりました。
4 終了後
質問
終わったあとは、おやつと飲み物をいただきながら質問タイム。
「私たちにできること」を、長めにお話したせいか、具体的な行動に関する質問や要望が多く出されました。対話をするうえでの具体的な悩みなども出され、実践的な話で盛り上がったのは、とても有意義でした。
そのほかにも、マイナンバーについての疑問、アウン・サン・スー・チーさんの名前の由来など、
たくさん質問が出され、楽しい時間を過ごすことができました。
オファーとおみやげ
「魚沼でも憲法カフェをやるのでぜひ来て欲しい」というオファーをいただき、さらには、「そうそう手に入らない」という魚沼産コシヒカリをおみやげいいただいて、幸せな気持ちで帰路につきました。