人権研究交流集会in福岡・あすわか分科会「憲法カフェの広め方(第2弾)」


あすわか主催の分科会で

3月20日から21日にかけて福岡で開催された第17回人権研究交流集会。20日に行われたあすわか主催の分科会で、主権者教育の授業実践について報告しました..

主権者教育授業の実践報告

まず私から、上越総合技術高校で行った模擬選挙を取り入れた授業について報告しました。この授業については、以前「日本シミュレーション&ゲーミング学会」でも報告していたこともあり、準備の負担はそれほど大きくありませんでした。

杉浦先生のご報告

その後、立命館宇治高校の教員で、大阪大学の非常勤講師もしていらっしゃる杉浦真理先生からご報告いただきました。

杉浦先生は、まず、あすわかの弁護士が立命館宇治高校で行ったオンライン授業について、実際に授業をしたときの動画を見せながら講評してくださいました。弁護士の授業について現職の先生がコメントをしてくださるのはほんとに貴重ですし、他の弁護士の授業を見る機会も滅多にないので、大変参考になりました。

次に、学校が求める授業がどういうものかというお話です。「先生方のニーズ」、「杉浦先生が望む内容」、「生徒さん達が関心を持っているテーマ」の3点についてご報告してくださったのですが、実際に他の先生方から聞き取りをしたり、生徒さん達を対象にしたアンケート調査まで行っていただいたとのことで、とても有り難かったです。

対談・質疑

最後に、会場とオンライン、それぞれの参加者から出された質問にお答えしながら、杉浦先生と「対談」形式でお話しました。参加者の内訳は、おそらく弁護士2に対し学校の先生1くらいの比率だったのではないかと思います。

いただいた質問は、授業の準備の仕方、授業の準備段階における学校とのやりとりや、授業の内容に関わるもの等のほか、「政治的中立性への配慮をどのようにしたらよいか」、「主権者に求められる力をどう捉えるべきか」など、突っ込んだ内容のものもありました。

また、生徒さん達が眠くならないようにするための工夫、眠そうな生徒さんがいた場合の対処法など、実践的な質問もありました。私からは、「憲法条文クリアファイル」や「憲法かるた」などの知憲グッズは、眠気覚ましとしても活用できる優れものであることをお話しました。

若手弁護士から「田中先生の授業をマネしてもいいですか?」という質問をいただいたので、「もちろんOKです!改良してよりよいものに仕上げてください。」とお答えしました。少しでも実践に役立つものを提供したいと思っていたので、これはとてもうれしい質問でした。

終わりに

質疑のなかで、学校の先生方からいただいたご質問やご指摘は、現場の先生ならではの視点や捉え方に基づくものも多く、大変参考になりました。

また杉浦先生のお話は、豊富な実戦経験と確固たる信念に裏打ちされていて、深みがあると感じました。杉浦先生は数多くの著書を執筆していらっしゃいます。当日ご持参下さった最新の2つの書籍を購入しました。本当にご多忙ななか、必要な書籍を適切なタイミングで世に送り出すというのは、大変なご苦労ではないかと思います。貴重な書籍からしっかり学びたいと思います。

『感染症を学校でどう教えるか コロナ禍の学びを育む社会科授業プラン』

『未来の市民を育む「公共」の授業』

感想など

・授業で使ったパワポを見せていただいたうえでの授業実践報告だったのでイメージがしやすかったです。
・主権者に必要な力をどうとらえるか、対話というお話が新鮮でした。教員なので、対話する力を育むことも考えながら、授業、学級をつくっていきたいと思いました。
・弁護士さんが学校で憲法の授業をしているのは初めて知りましたが、とてもよいことだと思いました。田中先生の授業は2時間でコンパクトにまとめられていて、確かにまねをして多くの学校でしていただきたい内容だと思いました。
・(あすわかの弁護士に)出前授業を依頼したいです。教材開発も引き続き継続していただけたら嬉しいです。
・(あすわかの弁護士に)主権者教育のリードオフマンになって欲しい。
・あすわかのみなさまには、忙しい仕事の合間を縫って憲法カフェや出前授業など、本当にありがたいことだと思います。これからもぜひ頑張ってください。私もYoutubeの「王様を縛る法」や「憲法かるた」など、活用させていただきます。