青空憲法カフェ


1 柏崎で青空憲法カフェ

7月2日(土)の午後、柏崎市で、憲法カフェをしてきました。

会場を貸してくださったのは「umicafe DONA」さん。
この日はもともと「YURAI」さん、「phoka」さんのライブと、
映画「祝福の海」の上映会などを行うイベントが予定されていたのですが、
2日前(!)に、憲法カフェも開催することが決まりました。

13532799_1759855557595748_4818740618520823436_n屋外のテラスにタープテントなどを設置した「青空憲法カフェ」。
考えてみると、屋外で憲法カフェをやるのは、はじめてでした。

2 「解説」ではなく、思いを語る

憲法カフェでは、図表などを使って「解説」的な話をすることが多いのですが、
今回は、いつもと少し趣向を変えて、私自身の思いを語る形にしました。

「どうして弁護士を志したのか」というところからはじまって、
「福島第一原発事故をきっかけに考えたこと」、
「憲法カフェをはじめた理由」、「今回の選挙について言いたいこと」などを
気温に負けないくらい(?)熱く語りました。

準備をするなかで、SEALDsの寺田ともかさんのVOICEを見つけました。
自分もプレイヤーの1人なのに観客席から批評していたこれまでの自分を恥ずかしく思い、
個人を尊重しない政党に、いのちの価値を理解できない政党に、
こどもたちのいのちや未来を預けることはできないと考え、
自分が自分らしくあるためにも、地道な努力を続けていこうという決意が語られています。
憲法カフェでも紹介しましたが、とても素晴らしい「VOICE」なので、ぜひみなさんも読んでみてください。

3 今度の参議院選挙(7月10日)の意味~憲法改正の発議を許すかどうか

憲法改正が最大の争点

今回の選挙の最大の争点は、憲法改正をするべきかどうかという点です。
国会が憲法改正の発議をするためには、衆議院・参議院のそれぞれで、
総議員の3分の2以上の賛成で決議することが必要です。

衆議院では、憲法改正に賛成の議員が3分の2以上をしめています。
参議院では、あと15議席増えると、3分の2を超えることになります。

図1

今度の参院選で、憲法改正に賛成の立場である、自民党、公明党、おおさか維新、こころの
4党の議員が増えれば、選挙後に憲法改正が発議されるのは間違いないでしょう。

公示日前のデータに基づく、ヤフービッグデータレポートチームの予測では、この4党が非改選をあわせて163議席を獲得し、3分の2を超えるとされています。
また、参院選序盤の情勢分析では、この4党が3分の2をうかがう状況にあると報道されています。
そして、参院選終盤の情勢分析では、3分の2に達するかどうか微妙な状況だと報道されています。
選挙戦が進むとともに、少しずつ前向きに変わってきているということもできますが、いずれにしても憲法改正の発議を許すかどうか、本当にぎりぎりの状態にあることがわかります。

自民党憲法改正草案の内容

では、自民党は憲法をどのように変えたいと思っているのか。
自民党のホームページに、日本国憲法との対照表が載っているので、
ぜひみていただきたいのですが、抜粋版を以下に貼り付けます。

20160704093725-0001国防軍を保持する、天皇を元首にするなど、強烈な条文に目がいきますが、全体に貫かれているのは、人権よりも公益が優先する、国民よりも国家の方が大切だという価値観です。

従来の自民党とはまったく違う

安倍総理が会長をつとめる創生「日本」の会合で、元法務大臣の長勢甚遠氏が「国民主権、基本的人権、平和主義、この3つを憲法からなくさなければ」自主憲法とはいえないと発言している場面を撮影した動画が公表され、話題になっています。
この憲法改正草案でも不十分・不徹底だというのが長勢氏の意見のようですが、いずれにしても、そうした特異な価値観・願望をもつ人々が中心となってつくられたのが、この憲法改正草案です。

憲法の3大原則である「国民主権、基本的事件、平和主義」を憲法からなくしたい、大まじめでこのようなことを考えている人々が、いま政府や自民党の中枢を占めています。
従来の政府・これまでの自民党とはまったく違う政府・政党になっているのだということを認識したうえで、投票に行っていただきたいと思います。

子どもたちの未来を決める大切な選挙

13612393_1759855484262422_4690279350357180821_n
写真を見ればわかるとおり、私のすぐ後ろが、海なんです。
運がよければ、イルカが泳いでいるのが見られるんだとか。

こういう素敵な場所で、休日にゆったりくつろげる平和な社会を子ども達に残せるかどうか、
大げさでもなんでもなく、今回の選挙は、そのことが問われている、とってもとっても大切な選挙です。
後悔のない選択をしましょう。