薬害教育@春日中学校*追記あり


薬害教育の特別授業

1月20日(金)、上越市立春日中学校の3年生(191人)を対象に、薬害教育の特別授業をしてきました。
春日中学校は当事務所から一番近くにある中学校で、私の母校でもあります。

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いまの校長先生が、私の中学時代の恩師だったこともあって、昨年度の3年生に対しても薬害の授業をさせていただきました。今回は、昨年度に続いて2度目の実施ということになります。

授業の内容

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導入部で、弁護士の仕事や自分の中学時代について簡単にお話したうえで、本題に入りました。

「薬害」といっても、中学生にはまったくなじみがない言葉なので、身近にある薬の役割について見つめ直すところからはじめ、薬害肝炎事件の概要についてお話しました。

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メインはやはり被害者の方のお話です。

出産のとき大量の出血があり、フィブリノゲン製剤を投与されたこと、
1ヶ月検診の際に緊急入院することになり生後1ヶ月の赤ちゃんに授乳することもできなかったこと、
悪寒を伴う発熱、脱毛、体重減少などの副作用に堪えながら治療を続けたこと、
ウイルスが検出されなくなったいまでも肝癌のリスクはあること、
などを、時折涙をこらえながらお話されました。

生徒さん達も、目を潤ませながら話に聞き入っていました。
特に、お子さんの高校進学時、治療薬の副作用で体重が42キロしかなく髪の毛も抜けてしまっていて人に会いたい心境ではなかったが、生まれてからずっと闘病生活を続ける自分のもとで無事に成長してくれたことへの感謝の気持ちからどうしても入学式に出席したくて、かつらをつけて出席したというお話は、高校進学を控えた中学3年生であるだけに、強く訴えるものがあったのではないかと思います。

*1月25日付追記
上越タイムスの本日付朝刊に記事が出ていたので貼り付けます。
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薬害教育のオファーをお待ちしています

薬害被害者団体の長年の取り組みが実り、2011年度以降、厚生労働省が、中学3年生向けの冊子やDVDを作成して、全国の中学校に配布するようになっています。
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薬害肝炎原告団・弁護団では、薬害事件の悲劇を繰り返さないために、2013年度からこの薬害教育に取り組んでいます。
これまでに授業を実施した学校の生徒さんや先生方からは、「薬害は思っていたより身近な問題なのだと気づいた」、「薬や薬害についてもっと学びたい」、「被害体験を直接聞けたのはよかった。高等部の生徒にも聞かせたい」など、積極的・好意的な感想が多数寄せられています。

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全校生向け、学年単位、クラス単位など、どのような形式でも対応可能です。
興味をお持ちの学校関係者がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。

【新潟県内の方】
→当事務所宛 TEL 025-522-5781 FAX 025-522-5782

【県外の方】
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TEL 03-5698-8592 FAX 03-5698-7512