選挙期間中の授業は初めて
10月23日(水)、有恒高校の3年生(22人)向けに、主権者教育の特別授業をしてきました。学校から、県弁護士会の「学校へ行こう委員会」にオファーがあり、私が担当することになったという経緯です。
授業日程が決まった後に解散総選挙となり、たまたま投票日直前に主権者教育の授業をする形となりました。選挙期間中に主権者教育の授業をしたのは今回が初めてでした。
授業の準備
主権者教育の授業をするのは、今年の3月に高田高校で実施して以来。そのときは2コマでしたが、今回は1コマ分だったので、担当の先生とも相談して、4年前に村上桜ヶ丘高校で実施したのと同じような内容の授業をすることになりました。
タイトルや内容を改めて検討した結果、以下のようなレジュメになりました。
授業の概要
担当の先生から、「なるべくシンプルで平易な内容で」とのお話をいただいていたので、クイズをふんだんに盛り込むことにしました。
「はじめに」では、成人になったら変わることについて、クイズを出題。挙手して答えてもらってウォーミングアップ。
その後も、選挙、予算、法律、憲法について、クイズを入口にして、要点をコンパクトにお話しました。ところどころ先生に振ってクイズの正解発表をしてもらったり、条文のクリアファイルを使って説明したりして、とにかく飽きさせないようにあの手この手を尽くしました。
おまけのところでは、「終末時計」の話を入口に、気候危機のことや核兵器のことを説明したうえで、以下のようなことをお話しました。
社会のことや世界のことに関心を持ちましょうと言われることがあると思います。ただ、地球で暮らしている以上、温暖化(気候危機)や核兵器の拡散の問題からまったく影響を受けないというのは、不可能です。こちらがそれらの問題に関心を持っているかどうかにかかわらず、無関係でいることはできない。
私は、どうせ無関係ではいられないのなら、関心をもって積極的に関わった方がいいんじゃないかと思います。例え話で言うと、沈みゆく船に乗っている人が「自分は船が沈むかどうかについては関心がない」と言っていたらおかしいですよね?
また、そうした問題と向き合って解決していくためには、みんなで知恵やアイデアを出し合う必要がある、そのために求められるのが対話力、ということで、そのための方法や注意点についてお話しました。
生徒さん達は、思いの外熱心に話を聞いてくれました。特に、おまけの話への反応が良かったように思います。