県弁護士会の無料派遣制度を利用したオファー
8月20日、高校の教職員組合(上越支部)の集まりにおじゃまして、憲法カフェをしてきました。
新潟県弁護士会の憲法講師無料派遣制度を利用して、弁護士会宛にオファーがあり、地元の私が講師を務めることになった、という経緯です。
内容は「憲法改正をめぐる状況について」
事前の打ち合わせのために、高田南城高校の先生がわざわざ事務所まで来てくださいました。
教職員組合の状況などを教えていただき、どういう内容にするか話し合いをしたところ、最終的に「憲法改正をめぐる最近の状況について、できるだけわかりやすく話して欲しい」というところに落ち着きました。
その内容であれば、これまでに作ったものに少し手を加えればいいかなと判断し、実際その通りにして当日を迎えました。
土曜日だったので、「いってらっしゃ~い」と子ども達に送り出されて、会場へ向かいました。
会場についたところ、ホワイトボードに、↓こういう紙が貼ってありました。
「あれ?本当の意味の主権者教育を探る!? え~と、どうしましょう?」という顔です(笑)。
気合いの入った講師紹介
簡単な自己紹介の後、「ごめんなさい。私、今日、憲法改正を巡る状況についてのお話を準備してきたんですが、主権者教育についての話だと思って参加された方いらっしゃいますか?」と聞いたところ、手を挙げた方がいらっしゃらなかったので、ほっと一安心。予定通りのお話をすることにしました。
自己紹介と言えば、主催者の方が、事務所HPを参考にしながら、A3の両面で「講師紹介」を作ってくださっていたのには驚きました。ここまで気合いの入った講師紹介を用意していただいたのははじめてだったので、うれしかったです(笑)。
メインは自民党の憲法改正草案について
憲法クイズから、憲法の基本原則について説明し、憲法改正の手続や現在の状況についておさらいしたうえで、自民党の憲法改正草案について少し時間をとってお話しました。
お手製の条文対照表(抜粋版)をお配りして、それをご覧いただきながら、お話しました。
教育の「政治的中立性」をめぐる問題
最後に、教育の「政治的中立性」をめぐる深刻な状況と、それを打開するための取り組みについてお話しました。自民党の密告フォームについては、ご存じの先生方が多かったですが、自らの教育実践を「自分で密告」した先生がいらっしゃることについては、どなたもご存じなかったようです。
このアクションリスト↓は、安保法制の審議中に、反対の声を広げるために考えてつくったのですが、あすわか所属の弁護士達から、「憲法カフェでは必ず紹介している」「どんなテーマにも使える」「どこでもすごく好評」と言われたので、「そんなにいいものなら」と、私も改めて配布することにしました(笑)。
いただいた感想文のなかに、このアクションリストについて、「授業の中でも活用できそうなので、社会生活に関わっていく生徒たちの発展学習で使ってみます」という記述があったのはうれしかったです。