妙高市では初
11月12日(土)、妙高市で憲法カフェをしてきました。
お誘い下さったのは、願生寺の平出京子さん。子ども食堂を運営する「NPO法人あいあう」の代表理事でもいらっしゃいます(ちょうど昨日のTBSニュースで取り上げられているのを見つけたのでリンクをはっておきます→「持続可能な子ども食堂のために 」『あいあう食堂』が目指すものは… | TBS NEWS DIG (1ページ))。
願生寺では、地域の方が集う企画「てらかふぇ」を継続的にしており、今回はその特別企画的な位置づけで憲法カフェを計画して下さいました。
憲法が私たちの生活とどのように関わるのかを学び、憲法に関連する様々な問題について考える機会にしたいということでしたので、もっともスタンダードな「憲法カフェ」をすることとなりました。
スタンダードな内容で準備
参加される方々の憲法に対する認識や関心の度合いもわからなかったので、内容は至ってシンプルに以下のようにしました。
- 人権ってどういうもの?
- 憲法は何のためにあるの?
- 平和について
そして、各テーマの冒頭でクイズを出し、条文クリアファイルで探したりしてもらいながら、やりとりすることにしました。
ホワイトボードを使って
参加して下さったのは初対面の方ばかりで(実はそうではなかったことを後から知ることになりましたが)、最初は手探り状態です。
「人権ってどういうもの?」というところでは、「人間らしく生きる(ための)権利」という定義を確認したうえで、「生きる」ためにはどういうものやどういうことが必要かを挙げてもらい、ホワイトボードに書き出しました。さらに、単に「生きる」というだけではなく、「人間らしく生きる」「自分らしく生きる」ためにはどういうものが必要になるかということも挙げてもらいホワイトボードに書き出しました。そのうえで、それらのことが何条で保障されているかを確認し、直接の規定がないものについてはどうしてないのかといったことを考えてもらいました。
「憲法は何のためにあるの?」や「平和について」も、クイズを導入に、条文を確認しながら、立憲主義や平和主義の基本について学びました。
60分くらいというゆったりした時間設定だったので、双方向のやりとりを楽しみながら進めることができました。
休憩で
休憩時間には、準備して下さっていたシュークリームやお菓子、コーヒー・紅茶・お茶などいただきました。「てらかふぇ」自体も久々の開催だったようで、参加者さん達同士、いろいろなお話に花が咲いていました。
休憩中に、「市内の学校でコーディネーターをしているので、以前先生の授業を聞いたことがあります」という方や、「有線放送に勤めていて、先生の授業の取材に行ったことがあります」という方がご挨拶に来てくださいました。上越教育大学の大学院生も参加されていて、「先生はスクールロイヤーをしていらっしゃるんですよね」と声をかけて下さいました。
充実した質疑
休憩後は質疑の時間です。「特に進行は考えていなかったんですが、質問や感想、日頃から気になっていることなどがあれば聞いてください。」と問いかけたところ、何人かの方が手を挙げてくれてそれぞれにお応えしました。
「憲法9条をめぐる最近の状況について」、「憲法24条のこと」、「集団的自衛権の話」、「どうして戦争が起こるのか」等々、まったく初歩的ではない質問が次々に出され、「これはきちんとお話すると2時間くらい必要なんですが」と言いながら、5~6分で答えるという困難なミッションをなんとかやりとげました(笑)。
お土産
帰り際、シュークリームをお土産にいただきました。大正14年創業の「レストラン新洋軒」のシュークリームをレシピ通りに作ったもので、いまは「ねおかんぱーにゅ南部」で予約販売されているようです。昔ながらのとてもおいしいシュークリームでした。ありがとうございました!