『設例で考えるいじめ問題』 妙高市教育研究会での研修


生徒指導研修の一環

11月30日(火)、妙高市教育研究会重点部会の生徒指導研修の一環で、いじめ予防研修の講師を担当しました。

妙高市内の小学校、中学校、総合支援学校、保育園、こども園の教員や保育士の方がご参加くださいました。お忙しいなか、継続的に研修に取り組んでいらっしゃる先生方には頭が下がる思いです。

設例をグループで検討

事前にいただいたアンケートを拝見したところ、いじめ問題や保護者対応に関するものが多かったため、いじめに関する設例をもとに学校や教員としての対応策を考えていただくことにしました。

設例は、以前校長会の研修でも用いたものと同じものを採用。今回は事前配布ができなかったので、4人グループで検討してもらう方式にしました。その場で示された設例についてすぐに検討するのは大変かもしれないと心配していたのですが、完全な杞憂に終わりました。多面的かつ緻密な検討をして下さり、さすがは日々現場で鍛えていらっしゃる先生方という感じでした。

ポイント解説

検討結果を発表していただいた後、「ポイント解説」ということで、私なりに重要と考えたポイントについてお話しました。設例に即した検討としては、各グループの発表で十分に尽くされていましたが、保護者対応や児童・生徒への対応の基本に関わる説明や、いじめ防止法の規定内容についての解説を、メモを取りながら熱心に聞いてくださいました。

引き続き

終了後、いろいろな方が感想をお話くださったのですが、設例を検討する方式はとても好評でした。やはり受け身で話を聞くだけよりも主体的積極的に考える形の方が、理解が深まりやすく満足感も高いのではないかと思いました。私自身も教育現場の経験がある訳ではないので、先生方の検討内容を聞いて学んだ点も多々ありました。

今回は、スクールロイヤーとしての活動そのものではなかったのですが、スクールロイヤーをしていることもあってお声がけいただいたものです。いじめに起因した深刻な事件の報道が相次いでおり胸が痛みます。このような研修は、現場の先生方とつながりを持てる貴重な機会でもありますので、また機会があれば積極的に関わっていきたいと思っています。