授業は3年ぶり
7月11日(木)、新井中央小学校の6年生(約70人)向けに、いじめ予防授業をしてきました。
新井中央小学校には3年前にいじめ予防授業でおじゃまし、昨年1月に教職員研修でおじゃましてています。3年前の授業では、大学生と教育委員会の方が見学にいらっしゃっていたほか、地元のケーブルテレビのカメラも入って、ものすごく緊張したことを思い出しました笑。
発言を引き出す秘訣
今回の授業は今年度に入って4校目ということもあり、授業の流れや時間の目安が体に染みついていたため、気持ちのうえではかなりゆとりをもって臨むことができました。問いかけをするときも、発言してもらったときの受け応えも、ゆったり自然体でできたように思います。
忘れてしまいそうなので後々の自分のために書いておくと、伸び伸び発言をしてもらうためには、1つ1つの発言に対する受け答えを丁寧にするということと、「用意されたものがある=決まった正解が(1つだけ)ある」と思わせないようにすることが大切だと感じます。どんな発言が来ても受け止められるようにゆったり自然体で構えて、発せられた言葉やそこに込められた思いに対してしっかり面を合わせて返すような感覚です(ラケット競技みたいですが)。理想的なのは、発言を受け止めることだけに集中している状態で、頭の片隅でその後の授業の進行などを考えてしまっているとあまりよくないです。
終了後
授業時間が少し延びてしまったのですが、終了後に何人かが私のところに話をしに来てくれました。1人の女の子が「ありがとうございました~。めっちゃよかったです!」と笑顔で感想を伝えてくれて、「あ、ほんと?よかった!」とこちらも笑顔で返したのですが、その短いやりとりがなんとも心地よかったです。
その後、校長室に移動して、校長先生と教育委員会の方と3人で懇談しました。校長先生が、「先生の言葉がすごく子ども達に響いたみたいですね。もともと反応がよい子達ではありますが、あんな風に個別に感想を言いに来たり、質問や相談をしに来たりするのは初めてです。」とおっしゃっていました。新井中央小学校では、人権教育を柱の1つに据えていて、特に同和教育などに力を入れていらっしゃるということでした。そういう素地があったからこそしっかり伝わったんだろうなと感じました。
校長先生が「人権についてのお話もすごくよかったです。職員にとっても大変勉強になるお話でした。」とおっしゃってくださいました。授業の終わりに毎回、ごくごく短い時間で人権についても話しています。ただ、大抵そのせいで時間がオーバーしてしまうので、いつもややためらいながらお話しているのですが、省かずにお話してよかったなと思いました笑。帰り際にも「いや~、全職員に聞かせたかったですね~。」としみじみお話下さり、なんとも幸せな気持ちになりました。