上越9条の会から初めての依頼
7月23日、上越9条の会からお招きいただき、
「憲法カフェから見えてきたこと」というテーマで、お話してきました。
事務所名からもわかるとおり、上越は私の地元なのですが、
上越9条の会からお声がけいただいたのは、実は今回がはじめてです。
「遂に地元の9条の会で憲法カフェをすることになるのか!」と思ったのですが、
憲法カフェそのものの依頼ではなく、憲法カフェをするうえで工夫していること、
参加者の反応、得られた成果などについて話して欲しいという変化球の依頼でした(笑)。
お話した内容
私からお話した内容は、以下の3部構成です。
- 憲法カフェから見えてきたこと
- 参議院選挙の結果をどう見るか
- 憲法改正をとめるために何をすべきか
最初の「1 憲法カフェから見えてきたこと」の項目では、
以下のような小見出しに沿ってお話ししました。
- 「自分がターゲット」と感じられない企画に人は来ない
- チラシのフォント1つに命をかけよう
- その時間、その場所に、あなたが来て欲しい人たちは来れますか?
- 「人を集める」ではなく「人が集まる場所に呼んでもらう」という発想
- 保育サービスとキッズスペース確保の重要性
- 参加者が参加する「口実」を用意する
実はこれらの小見出しは、私が準備していたレジュメを見た篤子弁護士が
「それだと伝わりにくい」ということで、がっつり手を入れてくれたものです。
私の場合、事前に内容を準備して話すときは、
論理性を重視した客観的な語り口になるのですが、
質問をいただいた場合には、その場で思いついたことをもとに話すので
一人称での、主観的な語り口になります。
他の人がつくったレジュメをもとに話すと、
質疑応答のときに近く、主観的な語り口になって、面白いと感じました。
改めて感じたこと
準備をするなかで改めて感じたことなのですが、
「憲法を守りましょう」とか、「政治を変えよう」「社会を変えよう」という話は、
憲法や政治と自分の生活とは(あまり)関係がないと思っている多くの人にとっては、
完全に「他人事」なんですよね。
だから、「憲法を守りましょう」という呼びかけの前に、
「憲法が私たちの生活と深く関わっていること 」それ自体を
発信していかなければならないのだなと思いました。
憲法カフェのキャッチコピー(?)は、
憲法を変える(改憲)、変えない(護憲)を判断する前に、
まずは憲法を知りましょう(知憲)というものですが、
ここでいう「憲法を知る」ということの核心は、
憲法の条文に何が書いてあるかを知るということではなく、
憲法が自分や自分の周りにいる人にとってどのような意味があるのかを知る、
ということなのだと思います。
憲法改正をめぐるせめぎ合いが、次のステージに移行しつつある今、
1つ1つの条文について、自分の生活にどう関わっているのか、
もしこの条文がなかったら自分の生活はどのように変わるだろうか、といったことを考え、
自分なりの言葉で、自分の身近な人たちに伝えていくことが、本当に大切ですね。
おまけ
今回は、企画内容が変化球だったので、
紹介した本もいつもとかなり違ったラインナップになりました。