TPPカフェ*追記あり


憲法カフェに参加した方から、
「同じ感じでTPPについても話してもらえないか」というオファーをいただきました。
「専門外なので、基本的なことでよければ」とお断りしたうえで、お引き受けしました。

TPPカフェ1

で、今日、お話ししてきました。
会場は、柏崎市のumicafe DONAさん。
おしゃれなで、くつろげる雰囲気の素敵なカフェでした。

参加されたのは、大人8人(+子ども3人)。
最初に、「お米が食べられなくなる日」というビデオを見た後で、TPPの概要、問題点として指摘されていること、推進されている理由、現在の状況などについてお話ししました。

  • 「GDP比1.5%に過ぎない農業のために、残る98.5%を犠牲にしてよいのか」という当時の前原外務大臣の発言に象徴されるように、「過保護な農業対その犠牲になっているその他の産業」というような描き方がされているがもっと大きな問題であること
  • アメリカのように医療費が値上がりして健康保険制度が破綻し、お金がない人には医療が受けられなくなるおそれがあること
  • 食品添加物や遺伝子組み換え食品などの規制が緩くなり、表示義務もなくなって結果的に私たちの選択権が奪われてしまうこと
  • 農林水産省は食糧自給率が27%まで低下すると予測していること、世界的な飢餓、食糧危機が懸念されている時代に、自給率を低下させるのは自殺行為であること
  • 「参考にする」とされている米韓FTAには、信じられないような不平等条項がたくさんあること、なかでもISD条項は主権を実質的に奪うものに等しいこと

その後は、玄米プレートランチを食べながら懇談しました。
とてもおいしく、身体にもやさしい食事をいただき、いろいろなお話しをして、お腹も心も満たされました。

TPpカフェ2

専門外のことなので、付け焼き刃で学んだことをそのままお話しする形になってしまいましたが、準備の過程ではじめて知ることも多く、私自身とても勉強になりました。
重要な問題でも、ある種の強制力が働かないと学ぶ時間をとることは難しいので、こういう機会は貴重だなと改めて思いました。

*4月7日追記
参加された方と、主催された方がブログを書いてくれていたのでリンクをはっておきます。