上越は例年に比べて雪が少なく、冬本番という感じにはなっていません。
山梨県などでは、本当に深刻な状態が続いています。
ようやく幹線道路を中心に除雪が進んできたようですが、まだ「孤立状態」にある集落が残されているとのこと。関東地方では今日から明日にかけてまた雪が降る予報がでていますので、さらに大変な状態にならないよう、国や自治体には万全の対応をお願いしたいところです。
こういう災害が起こる度に、私たちの社会が自然現象に対していかに脆弱かということを思い知らされます。今後さらに温暖化がすすめば気候変動に伴って、「未体験」の極端な自然現象が増えることは確実です。同種の災害が再び発生することに備えるのはもちろんですが、「未体験」の災害に対しても可能な限りの備えをしていく必要がありますね。
今回の大雪は確かに「観測史上最多」ではあるものの、「ゲリラ豪雨の冬バージョン」ということで、ある意味では「想定内」の出来事だったとのこと。
ただ、起こった後に「解説」されても遅いわけで、そういう専門的知見を事前にわかりやすく周知したり、災害対策につなげたりするような仕組みが必要ですよね。
環境省が2013年3月に作成した「気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート『日本の気候変動とその影響』」では、「気候変動の影響を受けうる様々なシステムの脆弱性を低減し、気候変動に対して柔軟な対応力のあるシステムを構築すること」が目標とされています。対策は多岐に渡るので大変だとは思いますが、なるべく早く具体化していただきたいと思います。