事前の準備で悩む
6月17日(木)、妙高市の校長会(小学校、中学校、特別支援学校の校長先生の集まり)にお邪魔して、講演してきました。
昨年度に引き続き妙高市のスクールロイヤーをしている関係で、講演依頼をいただいたものです。校長会の研修担当の先生が、事前に各校長から講演内容についての希望を聞き取り、整理して送ってくださいました。
その要望にできる限り応えられる内容にしたいと思い、いろいろな本を読み散らかしながらあれこれ考えました。最終的に、校内で起こったいじめ事案をいくつか設定し、それぞれのケースでどのように対応したらよいかを考えてもらう形式にしました。
校長先生に「宿題」を出す
考えた設例は、保護者対応が問題となるケースや、重大事態となったケースなど、3つ。事前に設例と設問を送付して、検討をしてもらいました。校長先生に「宿題」を出すのは初めてでしたが、みなさんご多忙ななかでも、きちんと検討して講演に臨んでくださったようです。
学校の授業もそうですが、参加者が事前に決まっていて検討の時間を取れる場合には、事前にワークシート等を送って検討しておいてもらう形がよいなと改めて感じました。
入場セレモニー!?
当日、会場に到着後、簡単に段取りを確認し、機材の設定をし終えたところで、進行役の先生から「入場のセレモニーをするので一度廊下に出ていただけますか」と促され、いったん廊下に退出しました。そして、「講師の田中先生が入場されますので、みなさん大きな拍手でお迎えください」という言葉とともに、盛大な拍手のなかで再入場しました笑。校長先生達に講演するということで少なからず緊張していたのですが、大きな拍手と笑顔で迎えていただいたおかげで、かなりリラックスできました。
また、講師紹介では、経歴や著書等、かなり詳細に紹介をしてくださいました。「『田中弁護士のつれづれ語り』は、田中淳哉弁護士と田中篤子弁護士、ご夫婦お二人での共著ですので、ぜひご覧ください」と、力強く推薦のお言葉をいただきました笑。
双方向で
冒頭で、「せっかく事前に検討していただいているので、できる限り双方向のやりとりをしながら進めたいと思っています」とお願いしました。
校長先生についてこんなことを書くのは却って失礼にあたるかもしれませんが、こちらからの問いかけに対して適切なレスポンスをしていただけるうえ、こちらの説明をうなづきながら聞き、要所要所で熱心にメモを取って下さるので、とても話しやすかったです。
ただ、事前に想定していたよりも時間がかかり、最後の方が駆け足になってしまったのは反省点です。
退場もセレモニーで
「身近にありそうだけれども実際には対応が困難な設例について、具体的な対応のポイントをわかりやすく説明して下さり、とても参考になりました。学校に持ち帰って、しっかり活かしていきたいと思います。」
「教職員向けの研修でも、今日のようなお話をお願いしたいです。」
「今日は時間が短かったので、もっと時間をとって今日話しきれなかったことも含めて話を聞きたい」などの感想をいただきました。
終了後は、「退場セレモニー」。再び大きな拍手と笑顔で送り出していただきました笑。先生方の熱心さと、謙虚で誠実な人柄に触れ、幸せな気持ちで帰路につきました。