薬害教育プロジェクト
私も所属している薬害肝炎東京弁護団では、子ども達を薬害の被害者にも加害者にもしないために、「薬害教育プロジェクト」に取り組んでいます。
このプロジェクトは、弁護士が薬害肝炎の被害者と一緒に中学校や高校におじゃまして、薬害についての特別授業を行うというものです。
薬は、私たちの生活のなかに当たり前の様にあり、私たちは怪我や病気の際などに便利に使用しています。しかし、その薬を使うことで、ときに重篤な健康被害が出ることもあるということについては、あまり認識されていません。
授業を通じて、副作用や薬害について知ってもらい、身近な存在である薬との付き合い方を考えてもらうとともに、繰り返し起こっている薬害を起こさないためにどうしたらよいのかを一緒に考えることができたらいいなと考えています。
薬害を学ぼう
薬害教育自体は、弁護団独自の取り組みではありません。
薬害被害者団体の長年の取り組みが実り、2011年度以降、厚生労働省が、中学3年生向けの冊子やDVDを作成して、全国の中学校に配布するようになっています。
活用の手引きや、参考資料をアップするなどの工夫を重ねていますが、専門的な分野ということもあって、十分に活用されていないのが実態です。
実施校募集中!!
そこで、薬害肝炎弁護団は、2013年度から薬害教育プロジェクトをスタートし、関東甲信越地域の中学校や高校で、特別授業を実施してきました(昨年11月に春日中学校で実施した特別授業の報道記事が、チラシの表面に使われています)。
そして、今年度も新潟、長野、埼玉、山梨、東京などの都県で実施することが決まっています。
これまでに授業を実施した学校の生徒さんや先生方からは、「薬害は思っていたより身近な問題なのだと気づいた」、「薬や薬害についてもっと学びたい」、「被害体験を直接聞けたのはよかった。高等部の生徒にも聞かせたい」など、積極的・好意的な感想が多数寄せられています。
対象(クラス向け、学年向け、全校生徒向け)、形式(講演形式、授業形式、グループディスカッションを交えたもの)とも、ご希望に応じて、対応させていただきます。
お問い合わせやご依頼をお待ちしておりますので、お気軽にご連絡ください。
薬害肝炎東京弁護団
TEL 03-5698-8592
FAX 03-5698-7512