1 いろんな人に憲法のことを知って欲しい
5月28日(日)、新潟市の万代シティパークで、「わくわく憲法フェスタ~憲法を学ぼう、話そう、考えよう」が開催されました。主催は新潟県弁護士会で、日本弁護士連合会と関東弁護士会連合会にも共催していただきました。
準備段階で「とにかくいろんな人に憲法のことを知って欲しい」「日常生活の延長線上で気軽に憲法に触れられる機会を提供できたら」などの思いを出し合いました。そうしたなかで、デパートに隣接されたイベント広場で、買い物に来たついでに気軽に立ち寄ってもらえるようなイベントをしてはどうかということになりました。
そこで、「ステージ」、「広場」、「テント」のそれぞれで、いろいろな世代の方々に楽しんでいただけるイベントを準備しました。
2 ステージ企画(トーク、Q&A、バンド演奏、クイズ)
ステージ企画では、ゲストMCにフリーアナウンサーの小野沢裕子さんをお迎えし、当会が誇る若手イケメン弁護士の二宮淳悟さんと一緒に進行役をしていただきました。
トークイベント(スペシャルゲスト:米山知事)
ステージ企画冒頭のトークイベントでは、米山隆一新潟県知事をスペシャルゲストにお迎えして、SNSやブログなどで熱心に情報発信をしている思いや、表現の自由の重要性などについて、お話をうかがいました。
このコーナーでは、知事と中学時代の同級生だった元県弁護士会会長の平哲也弁護士も加わり、中学時代の秘話などもご披露いただきました。トークの最後には、フリーアナウンサーの小野沢さんが知事に滑舌をよくするための訓練法を伝授するなど、楽しいトークで盛り上がりました。
わくわくQ&Aコーナー
「わくわくQ&Aコーナー」は、12時50分頃からと、16時10分頃からの2部に分けて行いました。「押しつけ憲法だから変えるべき?」「70年前の憲法は古くて時代に合わない?」「北朝鮮や中国の脅威にどう対応したらいい?」「オリンピックのために共謀罪は必要?」「災害対策のための緊急事態条項ってどういうこと?」などの素朴な疑問を受けて、3人の弁護士がトーク形式で答えました。
私も回答者の一人だったのですが、質問役兼進行役の小野澤さんが的確に進行してくださったため、とても話しやすく楽しみながらトークすることができました。トーク形式なので一本調子にならないうえ、いろいろな角度から掘り下げることもできるので、1人で答える場合よりも伝わりやすいように感じました。
バンドライブ
13時45分頃からは、遠路はるばる上越市から駆けつけてくれたバンド「シラーズ」によるライブが行われました。玄人はだし(メンバーのなかにはプロの方もいらっしゃるようですが)の素晴らしいライブ演奏がはじまると、それを聞くために若い世代のみなさんが自然と集まりました。
ゲストボーカルの女性が歌ってくれた『一本の鉛筆』では、平和を願う気持ちやそれが脅かされかけていることへの危機感などがひしひしと伝わってきました。
わくわくクイズコーナー
15時30分頃からの「わくわくクイズコーナー」では、会場にいらっしゃったみなさんに参加してもらい、憲法や法律、弁護士にまつわる○×クイズを行いました。若い世代の参加者が積極的に参加し、盛り上げてくれました。掲載の承諾をいただけたので、写真をアップします。
また、テントに出店してくれた子育て世代のママさんから、「全然関心とかなかったけどクイズに参加したのがとっても楽しかったー」という、とってもうれしい感想が届きました。参加賞としてお渡しした憲法条文クリアファイルも喜んでいただけたようです。
3 広場企画(パネル展示、フリーマーケット、子ども広場)
パネル展示
日本弁護士連合会の憲法絵本『憲法って、何だろう?』や、明日の自由を守る若手弁護士の会による憲法の条文解説『やや日めくり憲法』をパネルにしたものを展示しました。
通りがかりに足を止めてパネルを読んでくださる方が数多くいらっしゃいました。また、パネルの内容について質問されることもありました。
フリーマーケット
フリーマーケットのコーナーには自然と人が集まっていました。
かわいい雑貨などが並べられていて、会場全体の雰囲気を柔らかくしてくれていたように感じました。
子ども広場
買い物帰りなどに子ども連れで参加して欲しいということで、子ども広場では、水ヨーヨー風船つり、ミニボウリング、輪投げなどをご用意しました。
子ども達の笑顔と笑い声に触れて、弁護士会のメンバーも癒されていました。
新潟県弁護士会のマスコット「まもルン」も子ども達に大人気でした。
4 テント企画(飲食・雑貨ブース、ワークショップ、条文クリアファイル)
飲食・雑貨ブース
飲食・雑貨ブースでは、以下の4つのお店の方が出店してくれました。
「MAUIstore/マウイストア」
新潟市西蒲区にある自然食品と雑貨のお店です。オーガニックなど身体にやさしい食べ物や雑貨を取り扱っています。
「Mitakuye Oyasin-ミタクエ・オヤシン-」
新潟市西区にある菜食弁当屋さんです。無農薬のお米や地元産の野菜など、こだわりの食材で作られた、おいしくて身体にやさしいお弁当です。
「むすびや百」
新潟市中央区にあるおむすびやさんです。「自然栽培のお米を土鍋で炊いている」というこだわりのお店です。
「Let’s HempCooking」
新潟市東区で、麻の実料理やお菓子を中心にお料理教室を主宰しています。クランベリー&ブルーベリーMIX、サンフラワーシードなどお好みのナッツやドライフルーツをトッピングして食べられる麻の実ハチミツワークショップをしてくれました。
物品販売・ワークショップ
胎内市のママさんサークル「ふらここ」さんは、物品販売とワークショップのブースを出してくれました。ワークショップでは、多くの方がレジンアクセサリーやエコたわしの作成にチャレンジしていました。
憲法条文クリアファイル、憲法ポスター展の告知
会場近くを通る人に憲法条文クリアファイルを配りました。
多くの人が自然に受け取ってくれ、「へぇ~、憲法の条文が全部のってるの?」「9条はどこに書いてあるのかしら?最近話題になってるわよね。」など声をかけてくださる方もいらっしゃいました。
また、日弁連が取り組んでいる憲法ポスター展の告知用ビラも配りました。
*5月31日付追記
新潟日報が5月30日付朝刊で記事を載せてくれていたので貼り付けます。