昨年1年間の特殊詐欺被害額は約560億円となり、はじめて500億円を超えました。
他人事ではないと感じる出来事がありましたので、ご紹介します。
1 当事務所を騙る詐欺にご注意ください
先日、当事務所宛に「そちらの事務所に佐藤カズオ弁護士はいらっしゃいますか?」という
問い合わせの電話がかかってきました。
「そういう名前の弁護士はおりません」とお答えし、事情を聞いてみると
上越中央法律事務所の佐藤カズオと名乗る弁護士から、
「あなたの弟さんの奥さんが浮気をして、浮気相手の妻から訴えられた」
という電話がかかってきたのだそうです。
お電話いただいた方は、とても冷静で、事務所の所在地を尋ねたようです。
電話の主は、東雲町だと答えたとか。
当事務所が木田にあることをホームページで見て、詐欺であることを確信し、
最後の確認のために、電話をかけてこられたようです。
弁護士、警察官、上司など、いろいろな人物が登場する手の込んだ手口の詐欺もあります。
実在する弁護士かどうかは、日弁連の弁護士検索のページから確認することができます。
弁護士から電話があった場合には、名前などを聞いたうえで、
登録されている事務所宛に確認の電話をかけるとよいでしょう。
2 北陸新幹線の開業で
口座の開設に規制ができたり、ATMでの声かけが広がってきたりしたこともあって、
ATMなどで振込ませる形式の詐欺は、減少傾向にあるようです。
それに替わって増えてきたのが、現金を郵便や宅配便で送らせるタイプのものや、
現金を直接受け渡すタイプのものです。
現金を直接受け渡すタイプの場合、警察の警備を警戒して、
新幹線で首都圏まで移動させたうえで、
上司や友人を装った人物にお金を受け取らせる手口が増えているようです。
北陸新幹線が開業すると、首都圏の詐欺グループは沿線の住民を狙うことになるでしょう。
周りの高齢者の方が被害に遭わないよう、お声かけをお願いします。