危機管理研修会@特別支援学校(管理職・中堅教員)


妙高市の校長会での講演がきっかけ

11月1日(土)、特別支援学校の管理職・中堅教員を対象とする危機管理研修会の講師を担当してきました。

お声がけくださったのは、糸魚川にある特別支援学校の校長先生。以前私が妙高市の校長会におじゃまして講演させていただいたときのことを覚えていてくださり、「あのときのようなお話をしていただけないでしょうか」とご依頼くださいました。数年前のことを覚えていてくださり、お誘いいただけるのは、本当にありがたいことだと感じました。

校長先生と相談し、以下のような形で研修をすることになりました。

  • 事前に参加予定者へのアンケートを実施し、それを踏まえてテーマを設定する
  • 事前の「宿題」として、設例を2つお送りし、検討してもらう
  • 講演では、設例そのものへの解説ではなく、設例について考えるうえで必要な事項についてお話する
  • その後のグループワークで設例について検討してもらう

お話したこと

設例1は、いじめと保護者対応に関わるものだったので、いじめの定義と、いじめ事案対応のフローを確認したうえで、手続き上の注意点について説明しました。子どもの問題行動を表面的に捉えるのではなく、背景や構造的要因を把握することの重要性を強調したのですが、そのことが特に新鮮な話として受け止められたように感じました。

設例2は、インターネット、SNSに関するものだったので、小中学生向けの授業で使用したパワーポイントをそのまま示しながら、どのような内容を、どのように伝えるべきかについて、お話しました。

どちらもかなり情報量が多かったのですが、みなさんきっちりメモをとっていらっしゃり、対応力の高さを感じました。

その後のグループワークでも、ポストイットと大きな模造紙を使って、手慣れた様子で設例の検討を行っていました。それぞれの経験や知見に基づく的確な分析と検討がなされていて、私も勉強になりました。

閉会の挨拶をしてくださった校長先生が、「今日の講演で弁護士の先生を少し身近に感じられるようになりました」とお話くださり、うれしかったです。

これからも

事前のテーマ決定、アンケート回収、配付資料準備、当日の進行等など、細部まできっちり準備され、配慮が行き届いていて、とてもやりやすかったです。教育分野は、未来に関わる仕事で、個人的にもやりがいを感じるので、今回のご縁を大切にしていきたいと思いました。