憲法カフェ~県民投票Ver.~


県民投票をテーマに

4月3日(木)、上越市内で憲法カフェの講師をしてきました。オファーをして下さったのは、これまでに何度も主催して下さっている「未来へたねまき隊」のみなさん。

今回のテーマは、原発再稼働の是非を問う県民投票条例についてです。新潟県内では、県民投票の実施に向けて条例の制定を求める署名が取り組まれ、集められた14万3000筆余が提出されました。今月16日から、臨時県議会で条例案が審議されることになっており、今回の憲法カフェは、最良のタイミングで開催されることになりました。

小学生にもわかるように

主催者の方からは、「小学生も参加するので、高学年くらいの子にもわかるようにお話しください」との要望も事前にいただきました。

たとえ話ではなく、本当に小学生が参加するのだとすると、その子たちにも理解してもらえるようにするには、枝葉をできるだけ取り払い、本質部分をしっかりかみ砕いて伝える必要があります。とはいえ、言うは易し行うは難し。かなり頭を悩ませながら、どうにか全体の構成を決めました。

いつもそうなのですが、中学生も投票できるようにした住民投票(長野県平谷(ひらや)村)の例など、準備の過程で私自身も初めて知ったこともたくさんありました。

幅広いメンバーが集う

当日は、小学生、中学生、高校生、さらには幼稚園生や赤ちゃんも来てくれました。現職の県議会議員さんや、市議会議員さんもご参加下さり、憲法カフェらしい幅広い顔ぶれが揃いました。

原発って、いまどうなってるの?

まずは、原発の再稼働に向けた準備がいまどこまで進んでいるのかということを確認しました。

住民投票は、再稼働に必要な「地元の同意」に関わるものであること。住民投票の条例案がいつ、どのように審理される予定であるのか等々。

住民投票って、やった方がいいの?

次に、それらを踏まえて、住民投票の意義について確認しました。

ごくごく素朴に考えると、住民の意思を確認するための住民投票には重要な意義がありそうです。ただ、実施するべきではないと主張している人たちもいます。そこで、その方々が主張している反対理由について2つの視点から考えてみることにしました。

1つめの視点は、29年前に実際に住民投票を行った旧巻町の経験に照らしてどうかというもの。

旧巻町の住民投票については、『UX新潟テレビ21』が3月27日放送の『スーパーJにいがた』で特集を組んでいます。また、『毎日新聞』(3月15日付朝刊)には、当時の町長へのインタビュー記事が掲載されています。時系列で事実経過を確認しながら、これらの報道内容のポイントをお話しました。ぜひリンク先から、番組や紙面そのものもご覧いただければと思います。

2つめの視点は、憲法の規定に照らしてどうかというものです。

憲法92条や95条も紹介しながら、国と地方の関係、地方自治体の中での住民と首長や議会との関係などについて説明しました。小学生にもわかるようにと、オリジナルの図を使ってお話しました。

まとめとして、反対理由に対応させながら、2つの視点から分析した内容を確認しました。

みそバーでランチしながら懇親

終了後は、「みそバー」でランチをしながら懇親しました。主催者の方が、「どうやったらみんなで楽しく、安心して話せる場が作れるかな~」ということを考えてご準備下さったおかげで、ゆったりとくつろげる、和やかな雰囲気の中で楽しく感想を交流することができました。

いろいろな食材で味噌をディップしながら味わい気に入った味噌を使って味噌汁にできます

自家製のものも含めて本当にいろんな種類の味噌をご準備くださいました

  • 憲法の話を聞いて感動した。「国策だから」と言われてもやもやしていたが、話を聞いて「やっぱりそうだよね」となった。頭の中がぐちゃぐちゃになっていたけれど、分かりやすく整理してくださったのでストンと落ちた。
  • 正規の手続きで正面から意思表明の機会を求めているのが、すごくかっこいい。子ども達の未来が自分達にかかっているのだと思った。ニュースなど全部を追えている訳ではないので、事実経過も含めてダイジェスト的に大事なところを確認できて、すごくよかった。
  • 難しさを感じて、なかなか自分事にしきれていなかったけれど、今回すごくわかりやすく整理してもらって、資料もあるので何回も見返せるのがありがたい。何度も何度も読み返して、自分の中にしっかり落とし込みたい。

参加してくれた小学生が、「ねぇねぇ、あのさぁ」と質問しに来てくれたり、中学生が「学校で○○の取り組みをしたいと思ってるんですけど、どうやって進めたらいいかアドバイスをいただけますか?」と相談に来てくれたりしました。直接やりとりしながら、なんだかとても幸せな気持ちになりました。

おみやげ

主催者の方の呼びかけで、知事や県議さん宛のメッセージカードを作成しました。最後は、県議会での質問を担当する予定になっている県議さんを「がんばってください!」と拍手で送り出して終わりになりました。

おみやげに、手作りのケーキとクッキーをいただきました。みそバーの準備、機材の手配、さらには広く参加を呼びかけるなどなど、本当に大変だったかと思います。素晴らしい学びと交流の場を設けていただき、ありがとうございました!