不登校の子に居場所を
11月17日(日)、「じゃがいも親の会」にお招きいただき、憲法カフェをしてきました。
「じゃがいも親の会」というのは、不登校に悩む子どもの居場所を提供するための活動をしている団体で、20年くらい前に発足して以降継続的に様々な取り組みをしていらっしゃるようです。
この会を主宰していらっしゃる方が、「平和のための戦争展」で私の講演を聞き、「是非うちの会でもお話して欲しい」ということで、今回のオファーをいただきました。
オーソドックスな憲法カフェ
主宰者の方から事前にいただいた要望は、憲法の基本的・初歩的な内容をということと、子どもが学校に行かない権利についてもお話をというものでしたので、オーソドックスな憲法カフェということで準備をしていきました。
全体の構成はこんな感じです。
クイズを交えながら
憲法ってなんだっけ?のところでは、クイズを交えながら主に人権規定の内容を確認し、憲法がどういう価値を重視して実現しようとしているのかということをお話しました。
子どもには学んで発達する権利がある。義務教育の義務は、学校に行かなければならないという子どもの義務ではなく、子どもが学ぶ権利を行使できるように国や親に対して環境を整えるべき義務を課したもの。学ぶ権利の行使の仕方は子ども次第なので、学校で学ぶことも、学校以外の場で学ぶことも、自由に選ぶことができる、といったようなことをお話しました。
憲法9条の原点
憲法改正のところでは、憲法改正の手続や、憲法改正案の内容についてお話しました。
最後に、憲法9条の原点ということで「焼き場に立つ少年」の写真を紹介しました。
参加者の方が、「この写真は見たことがあって知ってはいたんですけど、こういう解説は聞いたことがなくて。写真の本当の意味がようやくわかりました。」と涙ぐみながらお話してくれました。一つ一つの資料や情報を丁寧に伝えていくことの大切さを改めて感じました。
『上越よみうり』に連載中のコラム「田中弁護士のつれづれ語り」が電子書籍になりました。憲法に関わる問題についても何度か取り上げています。
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