1 津南町までの遙かな道のり
3月26日、長野県境にある津南町で、憲法カフェをしてきました。
事前に、1時間30分くらいかかると言われていたので、ゆとりを持って2時間前に家を出発。
ところが、会場をナビに入力すると、2時間10分かかる(つまり、開始時刻に間に合わない)という表示が。。。
「これはマズイ」と思い、ナビをよく見ると、推奨ルートはずいぶん遠回りしていることがわかりました。
「このナビはあんまり賢くないからな~」と軽い優越感に浸りながら、自分で見つけた最短ルートを通って会場に向かいました。
山越えのルートだったので、道中には滝があったり、棚田が広がっていたりして、時間があったらゆっくり眺めたい景色ばかりだったのですが、とにかく急いで会場へ。
会場に近づくにしたがいどんどん積雪が増えていき、ナビは「○キロメートル先、冬期通行止めです。」などと言いだします。しかし、「冬期じゃなくて、もう春だし。多少雪があってもスタッドレスタイヤだから大丈夫。って言うか、回り道してる時間ないし」と強気で最短ルートを突き進みました。
が、写真のとおり、突然道路がなくなりました。除雪していないので、道路が完全に雪でふさがっており、スタッドレスだろうが、チェーンだろうが行ける訳ないという状態。
「あ~、だからナビはこっちの道をオススメしなかった訳ね」と思っても、時すでに遅し。
迂回ルートを再探索し、表示されたルートで行こうとしましたが、その道も雪で閉ざされていました(泣)。
結局、かなり回り道をして、どうにかこうにか開始5分前に会場にたどり着きました。
2 お話した内容
はじめに、たどり着くまでの苦労話をしたところ、くだけた雰囲気に。
1時間という時間指定をいただき、自民党の憲法改正草案についてお話しました。
人権保障、国民主権、平和主義、立憲主義という4つの観点から、自民党憲法改正草案の条文のいくつかをピックアップして、いまの憲法とどう違うのか、いまの憲法ではなぜこのように規定されたのかということについてお話しました。
緊急事態条項については、別に項目をたてて、少し詳しめにお話しました。
例によって予定の時間を15分くらいオーバーしてしまいましたが、ところどころクイズをはさんだこともあり、みなさん最後まで集中してお話を聞いてくれました。
会場には、貴重な資料や写真が展示されていました。千人針の実物も飾られていました。
3 帰り道
地元のお酒をお土産にいただき、帰路につきました。
帰りはおとなしくナビの指示に従って車を進めたところ、途中で写真を撮ったりしたにもかかわらず、1時間半かからずに家にたどり着くことができ、「あまり賢くない」のは自分の方だったことを知りました(笑)。
参加者は40人で、地元の妻有新聞の記者さんが取材に来てくれていました。
今回の憲法カフェは、県弁護士会の憲法講師派遣制度を利用したものでしたが、主催者の方が、「この制度のおかげで中山間地にも来てもらえる。ほんとに有り難い制度です。」とお話されていたのが印象に残りました。
これは、帰り際、会場のすぐ近くで撮影した写真です。
今度は家族でゆっくり観光に来たいと思います。