『核兵器廃絶のためのQ&A』(日弁連リーフ)


核兵器廃絶のためのリーフレット

日本弁護士連合会(日弁連)が、核兵器廃絶のためのリーフレットを作成しました。

表紙の下部には、「多くの人に核兵器をめぐる現状を知ってもらいたい」と記載されています。また、「リーフレットの発行にあたって」では、1992年に日弁連が出した「核兵器の廃絶と被爆者援護法の制定を求める宣言」を引きながら、核兵器を廃絶し恒久平和を確立するという「生きとし生けるものの悲願」を達成するためには、多くの人に核兵器をめぐる現状を知ってもらうことが必要だと考え、このリーフレットを作成したと書かれています。

13項目のQ&Aで

取り上げられている「Q」は、以下の13項目。それに対応する「A」では、要点がコンパクトにまとめられています。イラストや図表が随所に用いられていて、理解を助けてくれます。

  1. いま、核兵器を持っているのはどの国ですか。
  2. 核保有国が保有する核弾頭の数はどれくらいでしょうか。また、現在の核兵器の威力は、広島、長崎に投下されたものと比べて、どれくらいになるのでしょうか?
  3. 包括的核実験禁止条約(CTBT)とはどのような条約ですか。
  4. 非核兵器地帯条約とはどういう条約ですか。
  5. 核兵器不拡散条約(NPT)とはどのような条約ですか。「不拡散」ということは、核の「廃絶」を目的とはしていないのですか。
  6. 核兵器禁止条約(TPNW)とはどのような条約ですか。
  7. 核兵器禁止条約(TPNW)は、核保有国が署名・批准していません。これでは実効性がないのではないでしょうか。
  8. 日本政府は、なぜ核兵器禁止条約に署名・批准していないのですか。
  9. 他国が核兵器を持っているのであれば、私たちの国も持っていたほうが安全、安心なのではないですか。
  10. 米国、ロシア、中国などは、核兵器の保有・使用について、どのような政策をとっているのでしょうか。
  11. 核兵器「先制不使用」とは、どのようなものですか。
  12. これまで、核兵器が実際に使われそうになったことはありますか。また、誤って核兵器が使用(発射)される危険はないのでしょうか。
  13. 核兵器をなくすことは、現実に可能なのですか。核兵器国は書くに依存しているので、核を手放すことはあり得ないのではないですか。

ダウンロードできます!

詳しくは、日弁連のホームページをご覧ください。PDFは、こちらからもダウンロードできます。

巻末資料として紹介されている『今こそ核兵器の廃絶を求める宣言』(2010年10月8日 日本弁護士連合会)の全文は、リンク先でご覧いただけます。