上越市男女共同参画推進センターの出前講座
9月10日(水)、上越地区保護司会、更生保護女性会(約70人)向けの研修講座で、「ハラスメント防止」についてお話してきました。
上越市の男女共同参画推進センターが実施している出前講座に、上越地区保護司会から講師派遣要請があり、同センターから私のところに講師依頼があったという流れです。
全体の構成
ハラスメント研修は、これまでに、大学や病院、公務員の方向けに何度かしたことがありましたが、保護司会のみなさん向けにするのは初めて。ということで、これまでに使用したパワーポイントをもとにいろいろ手を加える形で準備することにしました。
以前の資料を見返してみて改めて感じたのは、ここ数年で社会の規範が大きく変わってきているということです。あれこれ考えて以下のような流れでお話することにしました。
全体の構成が大きく変わった訳ではありませんが、強調すべきポイントや、紹介する実例など変更点がたくさんありました。
クイズも交えて
導入部分で知っているハラスメントについて挙げていただき、ハラスメントの国内史を簡単に振り返りました。
そのうえでハラスメントにあたるかどうかのクイズを出題。みなさん積極的に手を挙げてご参加くださいました。
基本事項と、法的責任について確認したうえで、ハラスメントをなくすためにすべきことを、それぞれの立場ごとにお話しました。保護司さんの業務との関わりで特に気をつけるべき点についても触れました。
質疑・感想
質疑では、いくつか質問が出されましたが、いずれも単なる知識を問うものではなく、その場で考えながら回答する必要があるものだったので、私にとっても勉強になりました。
また、「とにかくわかりやすいお話で、自分も加害者になる可能性があるなということを実感しました。」「パワーバランスの非対称性という言葉が胸に刺さりました。」「自分の経験則を絶対化しないで研鑽をし続けなければならないと感じました。」などの感想が出され、こちらがお伝えしたかったことがしっかり伝わった感じがしました。
アンケート結果
主催者の方が参加者のアンケート結果をとりまとめて送ってくださいました。いくつか感想を記載します。
わかりやすかった
- 講師が良かった。分かりやすかった。
- ハラスメントの定義付けからの説明により、分かり易く聞くことができた。
- 資料、説明の仕方が分かりやすかったです。
- 理解しやすい言葉、説明スピードだった。
- お話が分かりやすかったですし、手元に資料がありよかったです。
- 理論的で説明がわかりやすい。講師の言葉がはっきりしていて良かった。
ためになった、参考になった
- 人権感覚を養ういい機会となった。
- 加害者になりそうな場面が想像できたこと。自分の認知が「まちがっている、ゆがんでいる」という話は心に残ります。
- ハラスメントの構造や実際の対応について参考になりました。ありがとうございました。
- 分かりやすい資料と説明ありがとうございました。保護司活動に参考となる関連のある話題であり、とても良い内容の選択だったと思います。
- とてもためになる講座でした。なかなか法律の話を聞く機会がないので、話を聞くことができて良かったです。
- 無意識の差別をなくしていくこと、気づくことが大切であると教えていただいた。
考えさせられた、今後に生かしたい
- 自身でも気づかないうちに、人を傷つけているかも知れないと考えさせられました。
- 特にパワハラには気をつけないといけない立場であるので、とても他人事に思えず、我が事と身につまされた。
- 私にとってタイムリーな研修でした。「パワーバランス」のこと、グサリときました。
- 自分自身を反省する点が多々ありました、ありがとうございます(みんなが住みやすい社会になるといいな…と思います)。
- 自分ではパワハラをしていないと思っても、相手が思う事もあると気づいた。
- 以前と現代の見方が変わっている事を知ることができて良かった
- 自分の価値観にとらわれることが多いので、常にアップデートすることが大切だと感じました。
- 常にアンテナを張りながら気をつけようと思うが、そこは人間なので、加害者になった場合は反省していきたいと思った。
- 加害者、被害者、第三者の立場になった時の対応について教えてもらった。自分の事として、自分の行為を振り返ることの大切さを心がけていきたい。
- 相手を尊重するそういう感覚を養っていう事が大事、自己を改革する努力が必要。このことを大切にしていきたいと思います。