『学校で伝えるべき人権教育の本質』(人権教育研修@さいたま市中学校社会科サークル)


埼玉弁護士会での講演がきっかけ

1月17日(金)、「さいたま市中学校社会科サークル」におじゃまして、人権教育研修の講師をしてきました。

昨年夏の埼玉弁護士会での講演にご参加下さった先生がこのサークルの事務局をしていらっしゃり、「ぜひサークルのメンバーにも聞いてもらいたい」とのことで、今回お声がけいただきました。1つの取り組みが何かしらの形で次に繋がっていくというのは本当にうれしいことですし、学校の先生方との関わりはこちらからお願いしたいくらいですので、喜んでお引受けしました。

「さいたま市中学校社会科サークル」は、さいたま市内の中学校社会科の先生達が作った自主的なサークルで、月に1回のペースで講演会や学習会を開催したり、指導方法の検討や意見交換をしたりして学んでいらっしゃるとのこと。普段は中学校社会科の先生だけですが、今回は、せっかくの機会ということで、小学校の先生にもお声がけ下さり、何人かの方がご参加下さったようです。

奇跡のシンデレラフィット

当初のご依頼は、「遠方なのでオンラインで」とのことだったのですが、「オンラインだと反応が見えなくて話しづらいんだよな~」などと思っていたところ、関東の学校で実施する薬害授業の候補日の1つが偶然この講演の日と重なっていました。

「授業の帰りに途中下車すればちょうどいいかも」と思って電車の時刻を調べると、開始時刻にはゆとりをもって間に合いそうですが、終わりの時間が終電ギリギリでした。事情をお伝えしたところ、開始時刻を30分早めていただけることになり、授業→移動→講演→移動→新幹線(終電)乗車のすべてがぴったりはまる、シンデレラフィットに仕上がりました。

会場に漲る熱意

内容としては、埼玉弁護士会での講演と基本的に同じですが、参加される方が弁護士か学校の先生かという点が違っているので、メリハリの付け方などを変えてお話しました。

ただでさえご多忙ななか、勤務時間外に自主的な勉強会に参加される先生方なので、やはり大変意識が高く、こちらからの問いかけにも積極的に反応して下さったので、とても話しやすかったです。いま広く進められている「思いやり・優しさ型アプローチの人権教育」に対する違和感や、SNSなどで日常的に繰り返されている誹謗中傷への危機感などについても、多言を要することなく共有できる感覚がありました。

また、よりよい教育を追求して子ども達の成長に関わりたいという熱意が会場全体に漲っているように感じ、こちらの方が刺激と元気をいただきました。

今後も

人権教育のあり方を変えていくためには、現場の先生方との連携・協力は欠かせないので、引き続き関わりを持ち続けていきたいと思います。また研修の機会などいただけるようでしたら、ぜひ参加させていただきますので、お気軽にお声がけください。