成年後見の研修会


12月3日に成年後見の市町村長申立に関する研修会があり、講師として参加してきました。

1 研修の概要 

これは、新潟県の社会福祉協議会が主催したもので、
私は新潟県弁護士会の人権擁護委員会に所属しているため、お声がかかったということになります。
 

私の役割は、「成年後見制度の概要と市町村長申立の意義」についての講演(1時間)と、
「市町村長申立の実践報告」の聞き手の2つでした。

成年後見制度というのは、判断能力が不十分な方の権利をまもるために、
その方を法的に保護したりサポートしたりする人をつけるという制度です。
一般に成年後見等の申立は親族が行うことが多いのですが、
身近に親族がいない場合などに市町村長が代わって申立をすることになるのです。

今回の研修はその首長申立に関するもので、自治体職員の方のほかに、
地域包括支援センターの方、社会福祉協議会の方、司法書士さんなどが参加されていました。

成年後見研修会2

2 研修会を通じて学んだこと、感じたこと

私はいくつかの事件で成年後見人や任意後見監督人を務めてはいますが、
市町村長申立の手続に関与したことはありません。

このため、講演を任されるほどの知識も経験も備わっていなかったのですが、
準備をする過程で大変勉強になりました。
また、熱心に取り組んでいらっしゃる方々とお会いできたことはよい刺激になりました。

特に、それまで首長申立の経験がなかった阿賀町で申立をするにあたって
弁護士のサポートが大きな力になったという実践報告はとても印象的で、
弁護士会も含めた関係機関がしっかりとしたつながりをつくっていく必要性を再認識しました。

成年後見研修会1

講師役を頼まれるというのは有り難いことですし、
ある意味では強制的な勉強の機会にもなるので、
今後も依頼があればがんばって引き受けようと思います。