あけましておめでとうございます。


春日山神社

今年もよろしくお願いします。

年末年始の新聞をまとめ読みする中で、前サッカー日本代表監督の岡田武史さんのインタビューが目を引きましたので、以下に一部引用します。

「ぼくは、どんな問題があっても自分の子どもを戦場に送りたくない。中国の親だって同じだよ。
答えは簡単だ。話し合いしかない。国と国、文化と文化がぶつかれば、接点をさぐるしかない」 「だけどね、こんな風に話すと、あいつ、どうしちゃったんだ、国を売ったのか、と言われかねない危険な空気があるよね、いまの日本には」
「ぼくは日本代表の監督もやった。日の丸をつけて、ものすごい誇りをもって戦いましたよ。でもね、相手もすべてをかけて戦っていることは尊重している。ナショナリズムは自分たちだけのものじゃない。どちらも国を愛する気持ちを持っていることを理解しないと、ね」

ご存じの方も多いと思いますが、岡田さんは、最近まで中国のサッカーチームで監督をしていました。退任の記者会見では「(尖閣諸島問題などで)日中関係が複雑な中、日本人スタッフ、中国人選手、韓国人選手が力を合わせて戦っている姿を見せたいという気持ちがあった。選手たちがよくやってくれたと思っている」と語っています。現場で試行錯誤を重ねてきた岡田さんだからこそ、上記の言葉には説得力があると感じました。

東アジアでは、国同士がより強い力を身につけようと競争する流れに傾きつつありますが、「自分の子どもを戦場に送らない」ためにも、市民レベルの交流を通じて相互理解を深めていかなければならないと思います。