1 薬害教育
11月13日(金)、春日中学校の3年生を対象に、薬害に関する特別授業をしてきました。
私たち薬害肝炎原告団・弁護団では、「未来を担う子ども達には、薬害の被害者にも加害者にもなって欲しくない」という思いから、薬害の再発を防止するために様々な取り組みをしています。
薬害被害者団体の粘り強い取り組みにより、4年前、中学3年生向けに薬害教育用の副教材「薬害を学ぼう」がつくられました。しかし、内容が難しいこともあり、授業ではあまり活用されていないのが実態です。
そこで、2年前から、各地の中学校や高校に出張し、薬害教育の特別授業をするようになりました。今回は、私の母校でもある春日中学校で、県内では初めての薬害教育の特別授業を実施しました。
2 授業の内容
授業では、以下のような流れでお話しました。
被害者は、双子を出産したときに出血が止まらず、止血剤として血液製剤を投与されました。
この製剤にC型肝炎ウイルスが入っていたため、投与をきっかけにしてC型肝炎に罹患しました。
その後、実に7回にわたって、激しい副作用を伴う治療を受けました。
肝炎の症状と、激しい副作用から、教師の仕事に復帰することはもちろん、家事・育児をすることもままならず、自殺を考えるようにまでなったといいます。
そして、薬害は人災なので、薬に関わる人たちがきちんと役割を果たすことで防ぐことができるし、防いでいかなければならないと訴えました。
生徒達は、時折涙ぐみながら、真剣な表情で話に聞き入っていました。
3 報道
新潟日報、上越タイムス、JCV(ケーブルテレビ)、有線放送が取材に来てくれました。
JCVは、早速13日のニュースで薬害教育の特別授業の様子をとりあげてくれました。
*11月16日追記
上越タイムスの11月15日付朝刊に記事が載っていましたので貼り付けます。
*11月24日追記
新潟日報上越かわら版の11月20日付に記事が載っていましたので貼り付けます。
4 薬害教育のご応募お待ちしています
薬害肝炎原告団・弁護団では、薬害事件の悲劇を繰り返さないために、引き続き薬害教育に取り組んでいきます。
全校生向け、学年単位、クラス単位など、どのような形式でも対応可能です。
興味をお持ちの学校関係者がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
新潟県内の方
→当事務所宛 TEL 025-522-5781 FAX 025-522-5782
県外の方(関東甲信越・北海道)
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福地・野田法律事務所 TEL 03-5698-8592 FAX 03-5698-7512