あいまいな新潟の私


1 新潟は何地方?

県外にでて新潟出身だと言うと、「新潟って何地方だっけ?」と聞かれることがたまにあります。
でも新潟県の地方区分って、とてもあいまいで、一概には答えられないですよね。

地方公共団体情報システム機構から

2 様々な分類

(1)学校教育の現場では

社会科(地理)の教科書では、「中部」地方に分類されています。

中学や高校の部活動(体育会)で出場する大会は「北信越」大会。
でも高校生クイズの地方大会は、「北陸」大会。

(2)ライフライン、鉄道、報道

ガスは「北陸」ガス。電気は「東北」電力。

携帯電話会社では、docomoは「関東・甲信越」エリア、SoftBankは「東北・新潟」エリア、auは「関東」エリア

NHKのニュースや天気予報は「関東甲信越」。

(3)国の機関等

司法:高等裁判所の管轄は「東京」高裁。弁護士会のブロックは「関東」弁護士連合会。

立法:国政選挙の比例代表制選挙区は、「北陸信越」ブロック。

行政:行政機関の地方出先機関(地方支分部局)は、省庁によって「関東」か「北関東」か「北陸」。

道州制の区域案は、「北陸信越」、「北関東」、「北陸」、「北関東信越」と論者によってバラバラ。

3 結局どうなの?

新潟をどの地方に分類するかの答えは、文化、歴史、地理、経済圏等々、考える角度によって様々です。

適切に分類するには、新潟県自体を2つないし3つに分けた方がよいのではないかということにまで考えが及ぶこともありますし、あまりの複雑さから、「地域を分けることに一体どんな意味があるのか」と逆ギレ的発想になってしまったりもします。

さらには、「北陸」新幹線の速達型が新潟県内の駅には停まらないことになりそうなのも、クマが頻繁に出没するのも、アルビレックス新潟の調子が上向かないのも、新潟県民が千葉や埼玉もひっくるめて東京と呼ぶのも、雪がたくさん降るのも、ぜ~んぶ新潟県のこのあいまいさが原因なのではないかと思ってしまったりもするのです。

Mr.Childrenの名曲の歌詞ではないですが、様々な角度から考えていくと自分を見失う羽目になるんですね。
ということで、結局迷宮入りしてしまいそうなこの問題ですが、とりあえずの決着として「目的に応じて適宜好きなように分類したらよい」という玉虫色の結論に至りました、とさ。