主権者教育の特別授業@上越総合技術高校(前編)


1 憲法カフェがきっかけ

11月6日(月)、上越総合技術高校の1年生(241人)を対象に、主権者教育の特別授業をしてきました。上越総合技術高校は、春高バレーの常連だったり、甲子園への出場経験があったりと、スポーツが盛んな高校です。

きっかけは、私の憲法カフェに参加された同校の先生が、同僚の先生にお話をしてくださったようで、「ブログを見たら安塚高校(主権者教育)新潟高校(憲法授業)でもやっていて、よさげだったので」、オファーすることになったたとのこと。ほんとにありがたいお話です。

2 11月6日の授業(模擬選挙)の流れ

授業時間は、11月6日(月)と13日(月)の7限に1コマずつの、合計2コマ。
ということで、いろいろ悩みましたが、担当の先生とも相談して、6日に模擬選挙を、13日にクイズを交えた講演を、それぞれすることにしました。

6日の授業(模擬選挙)は、以下の様な流れで進めました。

  • 導 入  簡単な自己紹介、授業の目的の説明、流れについての説明
  • 演 説  ゆきぐに党とあおぞら党の党首から政策について演説
  • GD①  5人グループでディスカッション
  • 投票①  支持する党のエリアに移動
  • 発表①  支持する理由や各政策のメリット・デメリットについて発表
  • GD②  発表をふまえてもういちどディスカッション
  • 投票②  支持する党のエリアに移動
  • 発表②  ディスカッション内容について発表
  • まとめ

図1

3 1回目の投票まで

各党の党首役は、上越総合技術高校の先生お二人にお願いしました。
高齢者の社会福祉を重視する「ゆきぐに党」と、若い世代の教育などに力を入れる「あおぞら党」の対決です。これは、新潟県弁護士会の「学校へ行こう委員会」が作ったものを参考にしました。
党首役の先生方には、ほんとに粗々の政策しかお渡ししていなかったのですが、お二人とも具体的なデータを示したりしながら、説得力のある演説をしてくださいました。

図2

演説を受けてのグループディスカッションがうまくいくかどうか不安に感じていたのですが、先生方の熱い演説に触発されたのか、みなさん熱心に話し合いをしてくれていました。また、「候補者に聞きたいことがある」と自ら手を挙げて質問するなど、とても積極的なグループもありました。

「発表」では、私がマイクを持って回りながら、それぞれの党の支持者から2組ずつ、インタビュー形式で話を聞きました。照れながらではありましたが、みなさん自分の意見をしっかり話してくれたので、感心しました。

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また、一回目の投票では、「あおぞら党」がかなり優勢だったので、急遽、私が「ゆきぐに党」の幹事長役になり、問題提起しました。

4 2回目の投票

他のグループの発表と私からの問題提起をふまえて、もう一度グループディスカッションをしてもらいました。

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意見が変わるグループがある程度でたらいいなと思っていたのですが、時間があまりなかったこともあり、一度目と二度目で意見が変わったグループはありませんでした。この辺りはさらに工夫が必要だと感じました。

5 まとめ

最後に、まとめ的なコメントを私からしました。

まずは、今日やってもらったことは、4つの作業に分解できることを確認。
図3

A、Bという異なる意見の人が話し合いをした結果どうなるかということをパターン化したものが以下の図です。対話をした結果、A+やB+(理解が深まる)、C(全く違う新しい考え方がうまれる)などにたどり着けるのが望ましく、それが「対話」をすることの醍醐味でもあるけれど、安易に多数決をしてしまうと、その醍醐味が失われてしまう。民主主義というのは、単純な多数決ではなく、対話を通じて理解を深めたり、よりよい意見に到達するところに本質があるというようなことをお話しました。
図4

来週の後編では、今日の続きで、A×B→Cになった具体例をお話しつつ、国会で議論される2つのテーマ、「予算」と「法律」について、クイズを交えながら一緒に考えたいと思っています。